2022年
8月22日~25日
合宿報告in鳥海山
H沼、N西、K本
夏合宿を山形・秋田県の鳥海山で行いました。
たくさん報告したいことがありますが、長くなりそうなのでなるべく簡潔に報告します。
長期間の行程は↓
8月21日(日)関西から夜行バスで新潟に向かう。
8月22日(月)新潟から酒田まで普通列車で移動。
8月23日(火)吹浦駅まで鉄道で移動。西浜海岸から登山開始。高瀬峡を経由し、宿は万助小屋。
8月24日(水)万助小屋から鳥海湖、外輪山を通り新山山頂。外輪山まで戻り、宿は滝の小屋。
8月25日(木)滝の小屋から湯の台温泉登山口に下山。日向コミュニティ振興会のおじさんのご厚意により酒田駅まで送迎を頂く。普通列車で新潟に戻り、その日の夜行バスで関西に帰宅。
8月26日(金)最寄りのバス停で解散しました。
この合宿を計画するまでにたくさん悩みました。例えば、北・南アルプスにするか、妙高あたりを縦走するか、思い切って北海道に行くかなどを考えました。
しかし、摂南ワンゲルは2年間休部のような状態であり、かつ先輩がいない新体制の部でした。そのため、あまり無理をしないようにということで、現部長の憧れていた鳥海山を登ることに決めました。
けれども、メジャーなルートで鳥海山を登るのは予算が高くなり、また難易度がかなり低くなります。よって、日本海の西浜海岸で海タッチをし、庄内平野のロードを横断し、ピークを目指すことにしました。
いわゆるsea to summitです。
1日目は雨と長いロードに苦戦しました。今季は新潟、山形県近辺で長期にわたる豪雨だったため、この日も日中雨が降っていました。その結果、登山中にイレギュラーなことが起こりました。
例えば、予定していた長坂道から万助道に抜ける短絡路が増水のため正規の道では渡れず、ルートファインディングをして巻き道を通りました。また、この雨によって1人の部員が登山口に着くまでにもう限界寸前でした。結局、引き返したとしても日が暮れるのを危惧して、万助小屋まで頑張って登りました。
2日目は好天に恵まれました。仙人平付近から身長並みの木がなくなり、展望が広がりました。鳥海湖では鳥海山らしい写真が撮れ、外輪山を縦走した時はスタートした所をはっきと分かる程度晴れていました。しかし、大きい雲が迫っていたので油断はできません。外輪山を縦走し、岩場を攻略すると新山山頂です。皆無事に登頂できました。
Sea to summit成功です。
ここから滝の小屋に下ります。ガレ場に苦戦しながらも、ゆっくりでしたが無事滝の小屋に到着です。小屋のおじさんは暖かく迎えていただきました。おじさんからおすそ分けのミョウガの味は忘れられません。明日が最終日です。
3日目は行動時間が短い予定です。しかし、想定外のことが起こってしまいました。
背丈の高い樹木が徐々に増え、東北らしい山になりました。無事10時頃に下山です。バスに乗ろうとしたところ、予定しているバス路線が7月に廃線となってしまいました。タクシーで街に下りようとしてもとてもじゃない額を払うことになってしまいます。とにかく考えながら街に向かいました。
歩くこと1時間、地元の方に「後ろ乗れ」と仰られ、あれよあれよとKトラに乗せてもらいました。途中で降ろされ日向コミュニティ振興会の方々に引き取ってもらいました。そこで、振興会の方のご厚意で酒田駅までK自動車で乗せていただきました。また、運転手を待っている時に自家製カレーパンとコーヒーを頂きました。おかげさまで予定通り帰れました。
この合宿から改善する必要がある点がたくさんあり来年の夏合宿に向けて1年の流れをもう一度考えさせられました。例えば、歩荷トレーニングを全員に課すことやリスクマネジメントについて深く考えることなどです。2023年の合宿は今回より人数が大幅に増やす予定なので、1人1人が山に真剣に向き合える部にします。
お世話になった酒田市の日向地区の皆さん、ありがとうございました。次は夏以外の時季に訪れたいと思います。
また、最後まで尽力できた部員、お疲れ様です。